前回のブログから半年も過ぎてしまいました。
今回の内容は、当事務所の3Dプリンター Sonicminiの故障とその修理+αについて簡単にまとめてみました。
いつものように、Sonicminiで出力していたところ、右図の赤丸部分が全く造形されない状況になりました。
原因を調べたところ、どうやら液晶パネル(LCD)の不具合ではなく、光源そのもののLEDユニットの不具合であることがわかりました。
具体的には、液晶パネル(LCD)の不具合の時は黒い点がぽつぽつ出て、光源のLEDの場合1区画ごとで消灯するので、右図の赤丸のように黒い四角が現れるようです。
LEDだと販売代理店にも消耗品としては販売されていないため、修理に出しました。約10日ほどで修理が終わって戻ってきました。
テスト出力後に造形物の出力状態に違和感を感じたので、3Dプリンター内部の確認をした所、右のLEDユニットでした。
これは、Sonicminiの後継機種であるSonicmini4K用の6.1inch対応のMonoLCD ParaLED V2.0 ParaLED V3.0モデル 四角レンズ4×6です。
本来ならSonicmini用の5.5inch対応のLCD ParaLED v2.0前期モデル六角レンズ3×5か、LCD ParaLED V2.0後期 ParaLED V3.0モデル 四角レンズ3×6 が搭載されているはずなのですが、どうやらアフターパーツが品切れのようで、後継機種用のLEDを付けてくれたようです。
これはこれでありがたかったです。
(保証期間内だったので無償で修理してくれた。)
ただ、実際に運用するとなると、出力物に影響が出ていたので、やはり、本来のLEDユニットに交換することにしました。
ただ、販売代理店ですら、品切れを起こしていたくらいなので、ネットで世界中の3Dプリンターショップを見ましたが、どこも売り切ればかり。やっと、フロリダのお店とオランダのお店に在庫があったのでフロリダのお店に発注したところ、2,3日していきなり注文をキャンセルされました。キャンセル理由を聞いても応答なし。不親切な店をいつまでも相手していても仕方ないので、オランダのお店に発注したところ、即日発送してくれ、1週間程度で届きました。
で、ここからが本題のLEDの交換になります。
ここから先は3Dプリンターの分解を含むので、国内の販売代理店で購入して保証期間がある方はお勧めしません。自分のようにもう保証期間がほとんどないとか、海外から直接購入した方向けの記事になります。尚、交換手順はあくまで私の場合ですので、実際の機種によっては異なる可能性があります。交換は自己責任で行ってください。
LEDユニット交換手順
(1)LEDユニットの取り外し
Sonicminiを作業しやすい場所に置きます。
次にSonicminiをゆっくり倒して右図のように底面が見えるようにします。
そして、4つの赤丸内の六角穴付きボルトを緩めます。
Sonicminiの底板をゆっくりと上方側から下方側に向けて回動させます。
底板を床面にゆっくりと置きます。次に赤丸内のアダプターに注目してください。
この緑のアダプターを基板から外します。基盤等を破損しないように慎重に取り外してください。緑の部分をつまんで手前に引っ張れば外れます。
コネクタを基板から外すと右の図のようになります。
これで、LEDユニットが外れました。このユニットはほぼ新品なので、Sonicmini4K用の保守部品として保管しておきます。
次に、海外から取り寄せたLCD ParaLED V2.0後期 ParaLED V3.0モデル 四角レンズ3×6をSonicmini本体に取り付けます。
ParaLEDユニットは、光源ユニットと底板が一体化されています。
ParaLEDユニットのコネクタ端子(緑の端子)を基板に差し込んで取り付けます。
しっかりと奥まで押し込んだら大丈夫です。
コネクタを基板に取り付けたら、LEDユニットが取り付けられている底板を上方側に回動させてSonicmini本体の底面にはめ込みます。
その後、取り外している4つの六角穴付きボルトを底板に取り付けて締め付ければOKです。
倒しているSonicminiを水平状態に戻してLEDユニットの交換作業は終了です。
確認のため、LEDの点灯テストを行いましたが問題なく点灯しました。
なお、後継機種のSonicmini4Kも同様の方法で交換可能だと考えます。ご参考にしてください。