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3Dプリンティング技術について

昨今、3Dプリンターが話題になることが多くなってきています。現在も、コロナウイルスの蔓延を防ぐために、医療従事者に3Dプリンターにより作成されたフェイスガードやマスクが個人や企業から提供されています。

 しかしながら、3Dプリンターって何ができるの?どういうものなの?という疑問があるのも確かです。そこで、3Dプリンターの基礎について解説していきます。

 

 3Dプリンターというのは、3Dプリンティング技術(現在ではAdditive Manufacuring、AM(付加)技術と呼ばれています)を使った製造装置のことです。

 出始めのころは、1台数千万円クラスだった3Dプリンターも、技術革新や技術競争により機種や造形方法によっては1台数万円レベルまで価格が下がってきており、家庭で気軽に3Dプリントすることも一部では行われるようになってきました。

 

 3Dプリンティング技術は大まかに造形方法で分けると7つの造形方法に分類されます。

 7つの造形方法

 1.材料押出し法(FDM、FFMとも呼ばれる)

 2.液槽光重合法(SLAとも呼ばれる)

 3.材料噴射法(インクジェット式マテリアルジェッティングとも呼ばれる)

 4.結合剤噴射法(インクジェット式バインダジェッティングとも呼ばれる)

 5.粉末床溶融結合法(粉末焼結)

 6.シート積層法

 7.指向性エネルギー堆積法(レーザーデポジションとも呼ばれる)

 

 よく家庭で使われているのは、1.材料押し出し法を使用した3Dプリンターです。最近では、2.液槽光重合法を使用した3Dプリンターの価格が数万円レベルまで下がってきたこともあり、普及しつつあります。

 

 次回以降、1.材料押し出し法から7.指向性エネルギー堆積法まで順次説明します。